最近は業界の先駆者、重鎮と言われる方々にお会いする機会が増え、勉強の多い日々を過ごしておりますが、6月に入り初夏を感じるとともに、暑さのせいなのか大先輩方のオーラのせいなのかは分かりませんが、とても汗をかくことが増えました。いずれにしても20年以上業界におられる方々の考え方はとても感銘をうけることが多く、自分も同じように歳を重ねていけないものかと思うばかりです。

さて都心の高級賃貸市場では、未だに賃料が上振れしつつ改定され続け、徐々に不動産市況の煽りが実勢に反映されてきているのを感じておりますが、私のような未だに業界経験が10年に満たない新参者でも、あのリーマン・ショックで経験したことは、未だ頭から離れない事が多く残っているわけです。賃料に影響が出始めた頃にはすでに価格は上限いっぱいを付けていて、ここからのひと伸びは、政策の後押し次第というところでしょうか。逆に内外情勢次第で不安定に一気に拍車がかかることも想定すると、一歩引いていたほうがよく見えます。 

なにより僕がこの業界に携わった10年で見てきたものは、不動産市場が好調なときには、実力に満たない企業が多数勃興し、逆に景気が不安定期に突入すると、堅実に経営されている企業が、景気の転換期を乗り越えることの出来なかった企業の残骸をしっかりと吸収して成長していることです。再度かならず来るであろう不況に、どれだけの下準備を持って待ち受けることが出来るかが、僕が起業した7年で最も力を入れてきたことではありますが、残念ながら未だ力及ばず、その準備はまだまだ堅牢と呼べるようなものではありません。

ここからは不況下での資金調達力、それを裏付けるキャッシュフローの底固さ、豊富な情報源の構築、賃貸管理業などの事業買収への余力が明暗を分けることが予測されます。次の10年で学んだことを生かせず今までと同じことを繰り返すか、大きく脱皮して完全なステージチェンジを達成できるかは、この1~2年が大きな潮目だと感じています。僕の生まれた世代は、バブルを経験したことのないロストジェネレーションですが、バブルの教訓を生かせる世代として、また新時代のビジネスモデルの先駆者として一歩先んじた仕掛けを生み出したい、と考えてはいますが当たり前ですが甘くはなさそうですね。

同世代のライバルの中にも、遥か彼方の集団もいれば、僕らと同じようなところで行き来する集団もいて、学びを活かすことが出来ない集団とそうでない集団の明暗は、すでに"大きく開いてしまっている"ように思います。いずれにしても僕自身は、余力があれば勝負したいほうなので、 負けて笑われてもいいから、自分が納得の行く勝負をして、悔いなく自分の天命を全うしたいと思ってます。

そうは言っても最後は人。「財を残すは下。されど財なくんば事業保ち難く。事業を残すは中。事業なくんば人育ち難し。人を残すは上なり」と、後藤新平が言ったかどうかは定かではありませんが、集まってくる人、力を貸してくれる人、教えてくれる人、人、人、人、それが勝負の潮目と一致したら、大どんでん返しのド級の大博打に打って出たいと考えてます。(とは言っても、僕の小さな世界のサイズの話ですけど^^)それが「人事を尽くし、天命を待つ」ってことだと思うんですよね。

松田

人を残すは上なり