企業のIT導入が一般的になってきている昨今、スポーツの世界でも比較的に、野球の世界ではデータベースと分析、情報共有は、ほぼスタンダードな戦術に組み込まれているようで、その歴史は古いそうです。映画でも「マネー・ボール」っていうメジャーリーグの球団"アスレチックス"で実際に起きた話をもとに、データ野球がそれまでの歴史にイノベーションを起こしていくノンフィクション作品があります。

ぼくらの業界にも、営業活動管理システム、顧客データベース、WEBマーケティングなど、多岐にわたりITとデータが勝敗を分け始めている場面が、あちこちで散見するようになってきてます。こういう情報管理は、うまく使いこなせば、それまでの人的なコストと時間効率を軽減し、パフォーマンスを大幅に改善してくれます。

そういう便利なものも使えなければ無用の長物で、コストも手間も人的費用も膨れ上がり、逆に導入の障壁に押し戻され、手痛い目にあうこともあります。 とはいえ企業が投資しなければいけないのは、常に未来に向けてですから、成功すればリターンが得られることには、果敢にチャレンジしていく必要があるのも事実です。

さて、仮に導入ができても、スタッフが順応できるまでは、さらに時間がかかったりします。時間がかかるだけならともかく、人間って原理原則変化が嫌いです。単純に新しいことをするのって面倒くさいし、今まで有効だったことが無効化されるのは、なんだか名残惜しい気持ちになるもんかもしれません。

ただやっぱり勝ちにこだわるなら、ITを駆使して対抗しないと、敵がそれを使いこなしてくることを考えれば、うかうかしてられないはずです。一つ一つの作業のボリュームは、古い作業や効率化される前の非効率だった作業とトレードオフされて、さらに同じ作業時間でパフォーマンスが上昇すれば、ここではじめてテクノロジーをうまく利用していることになると言えます。

いくら便利になっても、それを扱うのにかかる手間は、いつまでも現場に敬遠されるもんなんですが、仮に野球の話を類推先にたどれば、メジャーやプロ野球で戦っているなら、緻密なデータ解析は、戦略立案の常識になってきている時代です。同じように企業の活動も、その企業の市場のポジションやライバル企業によっては、いくら手間がかかろうとも、それを作業メニューに組み入れることは当然の流れです。

でも"草野球"チーム(趣味)に専門のスコアラーがいたり、細かい解析を元に練習メニューを組み立てるということはあまりないかもしれません。そもそもライバルもあまり使っていることがないでしょうし、スコアリングは専門担当者がいないと、面倒くさい作業が一つ加わるだけになってしまうから、普通誰もやりたがらないですよね。

だからこそ、それをやる企業とやらない企業との間に、大きな差が生まれるのは必然です。やるかやらないかで差が大きく開くようなことは、やらなかったらただのリスクですが、その意識は根が真面目じゃなきゃ生まれないもののようです。どうしても勝ちたいというのは、必要ではなく願望ですから、そこまで苦労したり、遠回りしてまで欲しがるのは、自分の意思に基づいていないと 、気持ちは長続きしません。

問題はそういったボリュームに対して、自分はどこを目指している団体に所属していて、自分自身もその目指す先に行ってみたいと思っているかどうかですね。うちは、メジャーリーグでワールドシリーズ制覇を目標に掲げて野球してるつもりでも、入団してくる選手たちが、野球したことない選手であることは、ザラです。そういう人材に、自分たちが向かっている先を説明し、どんなフィールドにどんなライバルがいるか共有します。そのうえで草野球チームより、練習も求められる結果も高いことを認識してもらえないと、お互い疲弊します。

バッティングだけやりたいとか、練習は嫌いだとか、スコアリングはやりたくないだとか、メジャーで戦い抜いている選手なら言うのはいいけどリスク取れって言われるでしょう。でもこれ、企業ではリスクのない立場の人がしょっちゅうやらかしたりしますね。そもそも野球やったことない子が来る世界です。そりゃ温度差出ますよね。もし意識低い子たちにまじめに指導したら、地獄の特訓メニューを指差して「ブラック企業」呼ばわりされるんでしょうね?(笑)草野球して屁をこいて寝るつもりの人たちに。

でも別にブラック企業になりたくないから、やっぱりIT導入と、作業効率の改善、同じ作業時間でパフォーマンスアップしないと、まじめにワールドシリーズ優勝できる気がしないわけですよ。ここを企業と従業員のお互いが理解しあわないと、そこを乗り切ってくるライバル企業と比べて、とてつもない差をつけられちゃうわけですね。ブラックだのなんだのうだうだ言ってるうちに、気付いたらブラックで赤字企業なんていう悲惨なことになりかねません。

経営者たちはみんな必死です。でも逃げちゃいけない試練はあるはずです。心を鬼にして、テクノロジーを取り入れる準備をし、より多くの理解者を集め、最大限に有効活用して、戯言を言うスタッフを叱りつけ、賛同し共に試練を乗り越えれた社員にたくさん還元し、外部と内部に潜む両方の敵に打ち克つ必要があるんですね。そりゃ毎日ビビりながら、どうにかしようって寝れないくらい考えてるんですから。

長くなりましたが、うちはメジャーは無理でもプロ野球で戦っていける企業にはなりたいです。わけも分からず入社してきた人に、少なくとも趣味の野球やってるような寝ぼけたチームの練習メニューや、求める目標と比べられると心外です。 少しづつ温度差はなくなってきましたが、あと一歩ってところで必死で歯を食いしばってる感じです(笑)でもまあ監督コーチ陣も獅子奮迅し、自分がGMとして総合的な球団運営をしていけるように協力してくれているので、試合会場から離れたところで感情的にならないように観戦する「マネー・ボール」の"ブラッド・ピット"の気持ちに浸っています(笑)

そんなところで今日はお開きですが、インフルエンザやばそうなんでみなさんもお気をつけ下さい。
それでは。

松田