またかれこれブログの更新を怠りましたが、10月は過去の集大成の月になりました。4月から大幅な人の入れ替えを経て、人事と戦略の問題を何度も乗り越え、ようやく成果が追いつき始め、根拠らしきものを伴う企業内でのイノベーションが起こりました。数年前にSEOやWEBマーケティングで自分の起こした小さなイノベーションには、一緒に戦略の立案と設計を行った仲間はいませんでした(厳密にはその部分を一人でやった僕が悪いんですが。)が、今回こういうパラダイムシフトを一緒に経験できた仲間はとても貴重な人材になるだろうなと感慨深く思います。 

採用面でも募集面での条件変更をおこなったり、またほんの少しではありますが、運営を続けてきたことによる知名度や認知度の恩恵というか、非常に優秀な同業他社のマネジャー経験者が飛び込みやスカウトで入社してきてくれるという嬉しいことが起き始めています。僕の考えもキャラも特殊なので、なかなか人に好かれる方ではないんですが、こうしてモダンスタンダードに期待してくれる人がわずかでも増えるのは経営者として冥利に尽きます。

企業は組織再編や人の入れ替えという新陳代謝を何度も繰り返して最適化へと向かうのでしょうが、同業の先輩方や企業を見渡しても、そこから離れていった人のその後を見ていると、元の組織が一体どんなものだったのかがぼんやりと見えてくるような気がします。例えば出戻りが同業他社比で多い組織は元の企業がとても魅力的であるのは当然でしょうし、独立開業組が多いのは元の企業がベンチャースピリッツの旺盛な企業なんだと思います。

当社がどちらかと言えば、出戻りは全くいませんが(笑)独立開業組はすでに5組を排出しております。(ありがたいことにみんな無事廃業せずに継続しています。)これは経営者の通信簿としてみてみると、もう一度戻りたいと考えるには気乗りがしない?という課題の多い側面と、なんだかんだ当社での経験が糧になる部分があったのではないか、という側面もあるんじゃないかと分析してます。

ある種、組織内での競争が激化した成れの果ての部分が伺い知れてしまう部分ではありますが、誰しも他人に負けたくないという思いがあるのは当然でしょうし、自分自身がおそらくそういう人間なので、そういう意味ではそれこそが自分たちのアイデンティティであり、モダンスタンダードのDNAに組み込まれてるのかもしれません。それがさらにブラッシュアップされたところに今の我々がいれたら理想ですけど。

ただふと立ち止まって考えてみた時に、誰かに負けたくないっていうのはどうもスケールが小さいなと思うところがありまして、生意気な意見ではありますが、正直な気持ちを言えば誰かにどころか誰にも負けるつもりはないと、心底思い込んでいたいのが性分です。謙虚さのかけらもないですが、そうでも思っていないとこれだけの強烈なライバルがひしめく世界で、運良く突き抜けるには自分くらい信じ切れないと不安で仕方ないですよね。

とにかくたくさんの人に出会って、たくさんの自分より突き抜けた人たちを知って、それでも上を目指そうと思い続けれるかどうかと、そのために毎日何やってるかが、その人のその次のステージを決めてるのは事実だと思います。ここまでなんとかやってこれたのは本当にラッキーだったと思う反面、まだまだ先に立ちふさがるいくつもの課題に向けて、いつか見とけよっていう思いは無くさないようにしていたいもんだなと思います。

それをふまえて、120%成長が組織に負担をかけないことを重々と承知しつつ、ここらで1発200%超の成長に野心を燃やしているのですが、賃貸仲介業界はおもしろいことに中途半端なゾーンがなく、5~10億規模の企業がほとんどいなくて、その先に勝者がいてその手前に星の数ほどの業者がいるのが最近のリサーチでわかってきました。5~10億ゾーンを行き来する企業は人にレバレッジをかけ続けただけのパターンが多く、単純に膨張することが容易な反面、属人的すぎる部分が強すぎて、規模を維持するのが非常に困難である気がします。

人にレバレッジを掛けるなら、そこで長く働くためのメリットがなければとてもじゃないですが均衡が保てません。その環境を整備するのは、業界の常識をくつがえすような根源的な問題の解決が必要になりそうですが、これからの時代はITの駆使とマーケティングの突き抜けたパフォーマンスがないと不可能だと思います。そして10億の壁を突破していく企業は、フロー型(仲介事業)一本の事業スタイルから、ストック型(貸主もしくは借主の固定化)との並走へと収益ラインを確保していった企業や、売買事業にシフトできた企業であることが多く見受けられます。

中には仲介事業が9割を占めたまま、壁を越えていく企業もありますが、そういった企業には他社には簡単に真似できないような独創的な仕組みがありますが、圧倒的な資金力と血よりも濃いような帰属意識(その企業の一員でありたいという思いや、独自のプライド)があるような気がします。そういう企業には一人で全てを抱え込めるようなスーパーマン(カリスマ)がいますが、このパターンでは次の30億、50億、100億というステージにいけるだけの豊富な人材が育つかどうかが不安に感じます。

いずれにしても、企業は成長を止めると、優秀なミドルマネジメント層から離脱が始まり、もっと可能性がある企業に人が移り始める宿命にあると思います。そして我が社はまだまだ産毛が生えたような企業ですが、今に見とけよの精神で仕込み続けようと思います。 そのためにもまず、一流の不動産屋さんになるための、麻雀とゴルフの腕を磨いていこうと思います。

松田