信賞必罰って言葉があるんですが、ようは成果や達成においてはその人が望むものに近い形で遇し、罰するときにはそれ相応の罰を持って処分を下すという、公平で公正に人事の采配をせよ、という話なんですが、これができれば組織にかぎらず人間関係までがきちんと作用すると言われてるのはご存じの方もたくさんおられると思います。

さて「ほんでお前は信賞必罰がきちんとできてんのか?」と問われたら、これは本当にすごく難しい問題で、組織や集団においては「目標」が設定されていたり、統制を目的とした「規則」が設けられていて、目標の達成には報酬が定められてたり、規則に対する違反には罰則が設けられていたりしますよね。

で、この賞罰を何を持って分け与えるかというとこれがまた難解で、最も古来からシンプルに受け継がれているやり方としては、金銭の増減で行う方法があったり、何らかの時間制限で調整している事が多いのかと思いますが、実際には本当に優秀な人ほど、そこよりもチャンスや任務のサイズに反応することが多いと思いますし、これは単純に優秀な人を見分ける基準としても応用が効くわけで、そうではない人に対してはそういうチャンスが効果をなさないことを踏まえておく上でも、しっかり認識しておくべきだなとつづくづくおもいます。

例えば成果を出したことに対してだとしても、先にたくさんの報酬をもらってしまうと、貰った側にはまだなしえていないことに対してもある種の達成感が生まれ、それ以上に成長しようと思う人は少なくなるわけで、お金もらってるんだからその分仕事しようなんていう人は、正直めちゃくちゃ良い人なんですが、悲しいことにそのいい人がすごく優秀でいてくれる可能性は別になんにも紐付いてないわけです。

Aくん「〇〇長!こんなに給料もらえるんなら俺頑張っちゃいます!」

〇〇長「まじか!やっぱお前は俺の気持ちわかってくれてるな!うんうん。?
あれ?でこの仕事ってどうなってんの?」

Aくん「はい!その仕事は正直まだ自分には無理っす!」

〇〇長「・・・・・・・・・OK!了解!」


て、なるわけないですね。いやなっちゃだめですし、なったら終わりです。でもこんなことはしょっちゅうおこるわけであって、もっと手に負えないのは彼らには正直悪気は皆無です。だから余計に悲しいですし、それでも社長や上司たちは彼らを引っ張り上げようと悪戦苦闘し、理解が足りなかったり相手に望むスピード感がずれるとお互いがどんどん疲弊していってしまうわけですね。これが一番最悪のシナリオで、まあうちもよく起こります。

じゃあ報酬あげなきゃ良いのかって言うと、報酬は過去の成果に対する報酬であって、問題はその報酬を得ることができた人たちの中から、次のさらなる報酬のチャンスを与えられることに希望やモチベーションを感じることができる人たちを人選して、彼らに対して次の仕事を用意してあげられるかどうかが企業の将来を決定していくとても大きな一大イベントなんだと思います。

ここで大事なのは、「より大きな仕事をすることに希望を見出せている人は優秀である」という定義付けと、そこに反応しているかどうかは「慎重にアプローチを繰り返して見極めていく必要がある」ということだと思います。結局そこをおざなりにしてしまうと、口だけで希望を語り、中身が全く追いついていない人に、不必要に大きな任務を与えてしまって単なる疲弊を生んでしまったり、本当は向上心に満ち溢れた才能ある人物が謙虚に振る舞っている部分を見抜けず、不本意な裁量によって腐らせてしまうという事態が起きてしまったりするんですよね。

これ、どっちも不幸です。不幸すぎて泣けます。だからこそ上長ってその人のことも、自分の目もしっかりと疑って、見極める目を養わなきゃいけないんですが、、、正直そんなもんパンピーの僕なんかには難儀で仕方ありません。ようは「カラゲンキ」「ツンデレ」を見極める能力を身につけなきゃいけないんですが、こんな能力日常的には全く必要ないですし、下手に身につけた日には、普通の人を見る目が変わり、守護霊まで見透かせてしまうくらいに余計なもんが見えてしまって、逆に日常生活が不便です。
なかしま















(息抜きしてる社員を見つけて、信賞必罰について考えた時の写真です。)

とまあこういうことも含めて、つくづく人より上で物事を行う人っていうのは「役得以上の役損」があるもんだなどと考えつつ、鼻息も荒くなってイラついてしまっていたので、釣りでもして気を静めようかと出かけてみたら、釣り堀に行列ができていてそれに我慢できずに帰ってしまうという、よくわけのわからん一日を過ごし、また今日も東京で消耗する日々を送っているのです。

結局何が言いたかったのか完全に迷走しましたが、イケダハヤトさんはアフィリエイターの年収を自慢してるけど、「自分の年収を自慢する行為こそ、本当の消耗の始まりだぞ?」ってアドバイスしてあげたいけど、きっと僕のブログごときの存在感では、意中の彼の目には止まらないだろうから、どうでもいいかって思いながら今日も一日無駄に歳を取りました。

えーーーっと。まあもうちょい東京で頑張ってみます。

松田