当社も6年の歳月を経て、人の入れ替わりを経験し、新陳代謝を繰り返しながら、少しづつ成長する人たちのお陰でここまで経営を続けてこられたのですが、実際に残ってる人たちを見ると、とても向上心の強い人達だとか感じることがあります。そもそも入社時から特別に高い能力に秀でていたというよりは、我慢強く真面目で、自分自身の課題への挑戦を続ける人たちが、たくさん残ってくれたと思います。

でも向上心っていうけど、どうやれば向上心を鍛えることが出来るんでしょうか?ということでこの向上心について、最近僕がハマっている、ニューロ・ロジカル・レベルを使い分けて、今日はこの説明をしたいと思います。

まずニューロ・ロジカル・レベルの説明ですが、 
神経言語プログラミングの世界に、ニューロロジカルレベルという概念があります。これは、人が物事をどのように受け止めるか、その深さを知る上でとても分かりやすい概念です。大きく5つのレベルがあります。一番下から順に、環境、行動、能力、価値観、自己認識です。少し解説をしましょう。
【ニューロロジカルレベル】

レベル1. 環境:自分の周りの人やツール、道具、仕組みやルール
レベル2. 行動:戦略や行動の質・量
レベル3. 能力:自分のスキルの有無、スキルの高低
レベル4. 価値観:物事に対する意識レベルや考え方
レベル5. 自己認識:あなたの人間性や人格、生まれつきの特性
(レベルの数字が上がるごとに、自分自身の「根幹」にかかわる部分となり、インパクトも大になる)

実は、出来事や問題が起きた時にどのレベルで捉えているかで落ち込み度合いは変わります。

記事引用元→(デキる人は「3週間分の悩み」を1時間で解消する 得する習慣、損する習慣【26】:PRESIDENT Online - プレジデント) http://president.jp/articles/-/15340 

さてこの概念を元に、 向上心を紐解くと、まず物事を「レベル5.人格や人間性」で捉える人は、自分の人格や人間性を鍛えようとしてしまうのでしょうか?これはすごく根源的な問題解決に向き合うのでしょうけど、少々しんどいような気がします。なぜなら人格や人間性は物事を判断して決断してきた経験値だと言えるからです。ですが人格や人間性を切り離して、「レベル4.意識」や「レベル3.能力」、「レベル2.行動計画の質と量」で捉えることが出来ると、簡単に改善をかけることもできるようになるのかもしれません。

常々思うんですが、人格や人間性を変えるのってあまりにも大変ですし、三つ子の魂百までってことわざだってありますね。まして道徳に至っては20歳を過ぎた人が、根源的な道徳概念を変えること自体不可能だっていう説もあるそうで、これは自分自身に当てはめてみてもそのとおりだと思うことがほとんです。まして人格人間性は物事をどう捉えて決断したかによって作られるわけですから、ここに向き合うのであれば、まずはレベル1〜4で捉えてそれをどう処理するかの方が建設的だと考えられます。

ちょっと話がそれましたが、向上するとは単純明快に言えば「現状より良い方向へ変化する」ことですから、 今の人間性を大幅に向上させるのは至難の業でしょうし、そこを変えたからといって目覚ましい変化を感じられるかどうかは疑問が残ると思いますが、逆にレベル2~4の中での向上を目指すのはそこまで難しく無いと思います。

例えばレベル2.に関しては行動計画の質と量ですから、自分の行動のログを取って客観的に検証をかければ見直すことが出来ると思います。いわゆるフレームワークのPDCAの、"C(check検証)"を入念に行う習慣があれば、レベル2.行動の質と量を定期的に見直しながら捉える事ができるんだと思います。

次にレベル3.能力ですが、言わずもがな自分の強みと弱点を知るということで、強化するべきところや、他人に頼るところを切り分けながら考えることができれば、能力が低いからといって人間性を否定することがどれだけナンセンスかということにもつながり、これは助けあったり努力したりということで解決する問題だと言えそうです。

レベル4.意識に関しては自分の思い込みですから、 自分次第ではバイアスを外したり出来ると思いますが、実際には人間性や人格と意識は混同されやすく、ついつい意識レベルのことを自分の人間性や人格だと捉えてしまうと、迷走が始まる時があるかもしれません。意識は開放すればすごく自由になれるものですから、自分次第では際限なく希望を持つことが出来るわけで、一番強力な武器になると思います。

と、ここまで来てレベル1.の環境を飛ばしたことについて触れますと、これこそ自分で選びましょうって話なので、最終選択肢として、向上心が持てないのは環境のせいだと思うようであれば、実際に環境を変えればいいでしょう。ただし環境を変えるというのは時間や投資をリセットするというリスクがあるので、慎重になるところでもありますが、いざというときは勇気を出して環境を変えるのは必要なことでしょうし、言い訳が一番非効率です。



さて、ではニューロ・ロジカル・レベルで考える「向上心」を、要はでまとめると、意識レベルで向上したいと強く思うことができることではないでしょうか。向上したいなんて思えない人もたくさんいる世の中ですから、意識面からまずは自分を今より良くしたい、できないことが出来るようになりたいと思ったり、知らないことを知りたいと思うことが、まさに向上心だと言えそうです。

つまり人格や人間性と向上心は結び付いたりしないわけですから、自分次第で向上心を持つ人になれるということですね。(もっというと自分次第で向上心は捨て去ることも可能です)

なおかつ自分のどこが至らないか、また自分はどんな強みを持っているかを直接的、間接的に知っていて、 さらにそれを具体的行動に移せる人をみて、他人は「向上心がある人」だなと感じることが出来るでしょうし、仮に意識レベルのみの向上心だけでは、他人には真意は全く伝わりません。

結論として、他人の目線からも「彼は向上心がある」と評される人というのは、向上心が行動に現れている人ですから、切り分けて考えてみると、何が足りなくて向上心が認められないと評されるのかもわかりますし、つまりは向上心だけ持っていても何も変わらないと言えます。(向上心すら持てない人もいるってことですね)

ここまで理解したら、僕の立場でできることは、向上心を持つよう諭すことではないと思います。

1.向上心を持てるような環境を作ること。
2.向上心を持っている人の能力を見極めること
3.向上心のある人に計画の立て方を教えること
4.向上心のある人の行動に検証をかけること
5.向上心を持てない人と距離を取ること

となるように思います。まあいまさらですが何がいいたかって言うと、 組織をつくろうという人にとっては、チーム選抜において向上心(ポジティブ)は、絶対条件だと再認識したという点と、ムキになって持ってもらうもんじゃないということで、持ってる人と仕事をしていくことが、すごく大切ではないか?という話でした。

本日も他愛もない話に、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

松田