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ほぼ全ての企業は営業部を持ち、商品と顧客の双方をグリップする事に迫られる。
一つは優良製品を開発し商品を確実にグリップする事で顧客サイドにイニシアチブを持つ。
例えばデベロップメント事業者が社内リソースとして持っている営業部は典型だ。

逆に集客力を持つ事業者は、顧客サイドへのグリップに力を入れていると言える。
例えば大量集客の手段としては大口の買い付け先を持つか強力な宣伝力があげられる。
商品グリップは供給側のグリップであり、顧客グリップは需要側のグリップになる。

そしてこのグリップ力の強弱が経営サイドか営業部なのかで報酬対価は大きく変わる。 
商品グリップをしている企業では営業は誰がやるかより何を扱うかの比重が大きくなる。
当然商品の持つ力に大きく依存し、自社商品以外に紹介する選択肢を持てないのも理由だ。

顧客グリップ企業はこれとは逆に商品の買い付け先は複数の選択肢があり自由度が高い。
しかし需要をグリップするとは限りなくエンドのモチベーションを理解できなければいけない。
つまり市場の需要に対して高度なアンテナ感度を持っていなければこのポジショニングは困難だ。

総括すると開発企業(商品グリップ)では開発予算と営業報酬がバランスを取る。
逆に大量集客企業(顧客グリップ)では集客コストと営業報酬がバランスを取る。
いずれにしても開発力・集客力がある企業は営業報酬を抑えることができ逆では難しい。

何故なら良質な商品がある企業、大量集客力がある企業ではパーソナリティの依存度が減少する。
しかし逆に粗悪な商品を売る環境や、集客を営業部に依存する環境では、依存度が上昇するからだ。
つまり現場の営業依存度は商品もしくは集客スキームの質によって上下変動すると言える。

そしてさらに重要なのはパーソナリティとは上昇すれば持ち主が独立願望を持つことにある。
独立がダメだと言うのではなく、それをより活発に促してしまうのがパーソナリティ依存だと言える。
しかし裏を返せば、企業が営業部に対して十分な補てんが効いていれば促進されにくいと言える。

優秀な社員が独立していってしまう企業とは、この営業部への補てんが弱い企業だと言える。
つまりは商品開発もしくはブランドによる集客がない企業の営業部従事者のことにあたる。
あまりに高いパーソナリティを求められたら、バランスは崩壊し選択肢が噴出する。

それは、売れもしない商品を売っている人は売れる商品があるところに転職するかもしれない。
それは、ほぼ自力で集客してきている営業部は企業に属す意味を見失うということかもしれない。
つまりそういう欲求が発生してしまう環境を企業側が作らせないかどうかの問題だと言える。

それがクリアになれば運営コストを浸食するような高騰した人件費は発生しないし離職率も下がる。
経営サイドはつねに会社が社員に与えられる役務を生み出す必要について考える必要がある。
その会社に従事する目的とメリットがなければ存在意義が不明瞭になるのは誰しも同じだから。

っていう僕の見解です。少々断定的な言い回しはご愛嬌と言う事で。
ではまた。次回の投稿でお会いしましょう。

松田